お役立ちコラム

column

建物の解体費用を出す際に用いる坪単価とは?出し方や相場を解説

2022年12月19日お役立ちコラム

建物を解体する費用を出す際、坪単価と呼ばれる独自の計算方法を用います。
とはいえ、坪単価で費用を計算する理由や相場など、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、解体費用の算出に用いられる坪単価の意味や出し方、相場などを解説します。
建物の解体を検討している方は、ぜひご覧ください。

建物の解体費用を出す際に用いる坪単価とは?出し方や相場を解説

建物の解体費用の目安は坪単価で算出する!概要を解説

家の解体費用は、坪単価に建物の総面積をかければおおよその目安が算出できます。
「坪」は土地の広さを表す日本独自の単位であり「一坪」は畳2枚分(3.30578㎡)です。

坪単価とは、建物を壊す際にかかる1坪あたりの費用です。
2階建ての場合は、1階の面積に2階の面積を足して計算します。

例えば、50坪の敷地に30坪である2階建ての家が建っていると仮定します。
1階が30坪、2階が20坪であれば、30と20を足して延べ床面積は50坪です。
したがって、階数が高い建物ほど延べ床面積は広くなり、取り壊す費用もかかります。

計算の一例をあげると、坪単価2万円で延べ床面積40坪の家を取り壊す場合は、2×40=80万円が目安となるでしょう。

建築材料ごとに違う!解体費用で用いられる坪単価の相場を表つきで紹介

建物の解体費用の坪単価は、建築資材によって以下のように変わります。

家 の構造 解体にかかる坪単価
木造 約2~4万
鉄筋コンクリート 約4~6万
鉄骨造 約3~4万

一般的に、坪単価は木造<鉄骨造<鉄筋コンクリートの順番で高くなります。
また、一部木造・一部鉄骨造といった複数の建築素材が使われている家は、解体費用も高くなりやすい傾向にあるでしょう。

ほかにも、業者や取り壊しを依頼する時期によって坪単価は異なってくるので、上述した表はあくまでも目安と考えてください。

建物の解体で坪単価に含まれない3つの費用

坪単価は、あくまでも建物を解体する費用です。
ここでは、建物の解体費用のうち坪単価に含まれない3つの費用について解説します。

1. 重機・足場の代金
2. 建築資材の撤去代
3. 諸経費

順番に見ていきましょう。

1.足場・重機の代金

建物の解体は高い所での仕事も必要になるので、平屋でも足場の設置が不可欠です。
そのため、足場を組む際は「足場代」と呼ばれる別途料金がかかります。

重機は建物を壊す際に使われるケースが多く見られます。
解体を依頼した業者が所有していない重機が必要な場合、別途レンタル代を請求される場合もあるでしょう。

どのくらいの費用がかかるかは建物の規模や階数、重機の種類によって異なります。
見積書を必ず確認してください。

2.建築資材の撤去代

建築資材は、自治体で定められたやり方に沿って撤去、処分しなければなりません。
料金は坪単価に含まれていないので、別途請求されます。

なお、自治体によって廃材の撤去費用が異なるため、同じようなサイズと建築資材の家を解体しても、居住地域が異なれば費用も変わってきます。

また、処分する廃材の種類が多いほど分別の手間がかかってくるので、費用が高くなりがちです。

このほか、古い建物の場合はアスベストが使用されているケースがあります。
アスベストの撤去は法律で定められた方法で行う必要があるため、費用がかかります。

3.諸経費

建物を壊す際には、上述した以外にも以下のような諸経費がかかるでしょう。

● 周囲に影響が出ないように要請をする費用
● 職人達の車を停めておく駐車場代
● 書類の作成費用

壊す建物の種類、立地条件などによって値段が上下するので、見積もりで確認してください。
また、建物を壊したあとに整地まで依頼した場合、整地費用も別途かかってくる点を理解しておきましょう。

解体費用に用いられる坪単価を下げる3つの方法

「解体費用をできるだけ抑えたい」と考えている方は多いでしょう。
ここでは、解体費用をできるだけ安く抑えるためのコツを3つ紹介します。

1. なるべく自分で撤去する
2. 相見積もりを利用する
3. 業者に依頼する時期を考慮する

順番に解説するので、ぜひ実践してください。

1.なるべく自分で撤去する

建物の廃材は、いろいろなものが混じり合っているほど、費用がかかります。
一昔前は、建物内に残された家具・家電ごと処分してもらうのが一般的でした。
しかし最近は、同様の仕事をしてもらうと処分費用が高額になるでしょう。

建物を取り壊す場合は、あらかじめ自分で撤去しておくと、解体費用が安くなる可能性があります。
家具や家電はもちろん、庭木やエクステリアの撤去など、無理のない範囲でなるべく済ませておきましょう。

2.相見積もりを利用する

相見積もりとは、複数の業者に見積もりを出してもらい、比較する行為です。
現在は、無料で見積もりをしてくれる業者も多くあります。
契約をしなくても見積もりは取れるので、積極的に利用してみましょう。

相見積もりを取れば、その地域の解体費用の相場がわかります。
また、業者に相見積もりを見せると、割引などをしてもらえるケースもあるでしょう。
丁寧な見積書を作成してくれて、質問にもわかりやすく答えてくれる業者は優良業者といえます。

3.業者に依頼する時期を考慮する

建物の解体費用は、年明けから年度末にかけて高くなる傾向があります。
業者の予定も早めに埋まっており、値引きにも応じてくれない企業が増えるでしょう。

反対に、5月〜11月までは閑散期にあたるので、費用を抑えられる可能性が高まります。
急いで建物を壊す必要がない場合は、業者が忙しくない期間に建物を壊す計画を立てましょう。

ただし、業者によっては一般的な繁忙期の時期とずれている可能性もあるので、注意してくださいね。

まとめ

今回は、解体費用に用いられる坪単価の意味や出し方などを解説しました。
坪単価を知っておけば、おおよその解体費用の目安がわかります。
ただし、坪単価に含まれない費用も多いので、必ず詳しい費用を見積もりで出してもらいましょう。

相見積もりをすれば、地域の相場がわかるのと同時に、業者の質もある程度理解できます。
時間があれば、複数の業者に見積もりを作ってもらうように心がけましょう。

松ダイナミックの家屋戸建て解体工事はこちら