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20坪の家の解体費用はどのくらい?相場や安く抑えるコツも解説

2022年11月25日お役立ちコラム

住む予定のない家を相続などで引き継いだ場合、解体して土地だけにした方が活用の幅が広がります。

しかし、「どのくらい費用がかかるか不安」とお悩みの方も多いでしょう。
この記事では、20坪の家の解体費用相場や内訳、解体費用を安く抑えるコツなどを解説します。

20坪の家の解体費用はどのくらい?相場や安く抑えるコツも解説

家の解体費用の内訳は4種類ある

はじめに、家の解体費用の内訳について解説します。
家屋の解体は、ただ家を壊しておしまいではありません。
どこにどのような費用がかかるのか、参考にしてください。

解体費用

解体費用とは純粋に家を解体する費用であり、以下のような費用が該当します。

● 人件費
● 解体に必要な重機にかかる費用
● 足場代
● 養生の費用

建物が大きかったり高かったりするほど、人件費や足場代がかかってきます。
また、木造より鉄筋コンクリート製の建物の方が頑丈なので、解体に多くの重機が必要です。

廃材の処分費用

家を解体したときに出た廃材は、種類別に分類して処分しなければなりません。
廃材の種類が多く、量があるほど処分費用は上がっていきます。
また、アスベストをはじめとする処理方法が定められている廃棄物も、一般的な廃材に比べると処分費用が高めです。

なお、廃材の処分は各自治体によって異なり、業者は事務所を構えている自治体の処分場を利用して廃材を処分します。
そのため同じ20坪の家を解体しても、廃材を処分した自治体が異なると費用も異なってきます。

整地する費用

家の解体が終わったあと、整地をすればより土地活用しやすくなります。
例えば、地面を平らにならして住宅がすぐに建てられるようにしておけば、それだけ付加価値がついて高値がつく可能性もあるでしょう。

しかし、地盤が脆弱な場合などは費用が高くなるケースもあります。
また、土地を整備しすぎると土地の用途が限られてしまうといったデメリットもあるので、どこまで整地するかはよく考えて決めましょう。

諸費用

家を解体するには自治体に「解体工事届け出」を出したり、警察署に「道路使用許可申請」や「道路占用許可申請」を行ったりしなければなりません。
業者に手続きを代行してもらうと、費用がかかります。

また、工事車両の駐車場にコインパーキングなどを使った場合、その費用も必要です。
都市部で住宅が密集している場所ほど、諸費用がかかる傾向です。

家の解体費用相場は20坪の場合はいくら?高くなる要因3つ

家の解体費用は、建築資材によっても異なります。
建築資材別の解体費用相場は、以下のとおりです。

建材の費用 木造 鉄骨 鉄筋コンクリート
解体費用の坪単価相場  3~5万 3万5千円~5万 4万~8万

建物の耐久性が高ければ、それだけ解体するにも手間と費用がかかります。
特に、鉄筋コンクリートの場合は解体に専用の重機が必要なため、木造や鉄骨よりも一坪あたりの値段が高くなりがちです。
なお、廃材の処分費用も鉄骨やコンクリートは木材よりも高めです。

 家の構造が複雑

建て増しを重ねた家や地下室がある家など、構造が複雑な家は解体費用が高めになりがちです。
特に、地下室がある家は地中を解体し、廃材を運び出さなければなりません。

また、都会の住宅地のように狭い土地の建ぺい率一杯に3階建ての家を建てているケースなども重機が入りにくいため、余計に費用がかかる場合もあるでしょう。
このほか、家自体はごく普通の平屋でも袋小路に建っているなど重機が入りにくい場所にある場合は、解体費用が高くなるケースがあります。

アスベストが含まれている

アスベストは、天然の鉱石繊維で耐火性に優れており、かつては吹き付け材や保温・断熱材、スレート材などさまざまな建材に使われていました。

しかし、アスベストを吸い込むと肺がんや中皮腫を発症する可能性が高くなるため、現在は、製造・使用が禁止されています。
築年数が経っている家の場合、まだアスベストが断熱材として使われている可能性もあります。

アスベストが使われている家の解体をする場合、特別な装備を身につけて定められた方法で処分しなければなりません。
そのため、解体費用が高くなります。

繁忙期に解体を依頼した

解体業者の繁忙期は、年明けから年度末までが一般的です。
この時期に解体工事を依頼すると、普段より見積もりが高めになるケースもあるでしょう。

特に、無理をいって工期を厳密に指定した場合は、別料金がかかる場合もあります。
たとえ20坪の小さな家でも30~50坪の家を解体するレベルの料金がかかるかもしれません。

20坪の家の解体費用を安くするアイデアとは?

できる限り家の解体費用を安くしたいと考えている方は多いでしょう。
ここでは、20坪の家をできるだけ安く解体するために自分でできるのを解説します。
家の解体を検討している方は、参考にしてください。

残置物を自分で片付ける

残置物とは、家具や家電などです。
かつては、家具や家電ごと家を解体できました。
しかし、現在は家具や家電ごと家を解体するとそれだけ処分費用がかかります。
家具や家電ならば、自分で処分が可能です。

不用品回収業者を利用して処分してから解体を依頼しましょう。
また、庭木なども自分で処分するとその分整地の費用が節約できます。

閑散期に業者へ依頼する

解体業者によっては、年度はじめの4月~10月くらいまでは比較的スケジュールに余裕があります。
業者の中には「重機を遊ばせておくくらいならば、仕事が欲しい」と考えているところもあるでしょう。

そのため、解体の仕事を依頼すると繁忙期に比べて安価に引き受けてもらえる場合もあります。

相見積もりを取って比較する

相見積もりとは、複数の業者に依頼して見積もりを出してもらって比較するのを指します。
見積もりは、企業の特徴や誠実さがあらわれるのです。
内訳が理解しやすく見やすい見積もりを作ってくれる業者は信用できます。

また、相見積もりをすれば解体費用の相場も分かり、交渉材料にもなるでしょう。

相場より安すぎる業者は危ない!選んではいけない理由

相場より高すぎる業者だけでなく、相場より安すぎる業者も選んではいけません。
今は、廃材を無料で処分できないため、相場に比べてかなり安い業者は、廃材を不法投棄して費用を安くしている可能性があります。

まとめ

20坪の家は一戸建てとしてはこぢんまりとしていますが、建材や構造によっては解体費用が高くつく可能性もあります。

閑散期に依頼したり残置物を自分で片付けたりすれば、それだけ費用を抑えられます。
解体を考えている方は、複数の業者から相見積もりを取って相場を把握したうえで依頼しましょう。

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