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古い建築物のアスベスト!解体の相場や除去の方法を解説

2022年10月20日お役立ちコラム

「そもそもアスベストとは何だろう」「発がん性があるとか聞くけど今は大丈夫なの」
「古い倉庫があるけど自分で解体はできるのかな」と不安になるものです。
日本で以前使われていた建築素材の中のアスベストについて解説します。

以前は耐火材や防音・断熱材として使われていましたが、現在は危険な物質だと周知され解体や処分について専門業者のみができるようになっています。
アスベストを含む建築物の解体を検討中の方は参考にしてください。

古い建築物のアスベスト!解体の相場や除去の方法を解説

アスベストとは?解体の際の注意点

アスベストは別名「石綿」と呼ばれています。
高度成長期と呼ばれる1955年ごろから1975年ごろに高い耐久性や耐熱性に優れている面から、住宅用の断熱や屋根材や壁材などに疲れていました。
ほかには、自動車の部品など幅広く利用されていた鉱物系の建築資材です。

アスベストを吸い込むと肺ガンなどを発症する発がん性物質のほかに、さまざまな呼吸器系疾患の原因の可能性があると解明されています。
その危険性からさまざまな法律が整備され、建築資材としての使用を徐々に禁止にしました。

個人での解体や除去が困難なので、処分する際は専門業者の力を借りる必要があります。

アスベストは発がん性がある?危険性について解説

アスベストを吸ってしまうと肺がんといった病気になる可能性が確認されています。
15年から40年後に症状が出た例もあり、潜伏期間が長く発症するのがアスベストの怖いところです。

発がん性のほかに、石綿の繊維が肺に溜まり呼吸器系の病気を引き起こすともいわれています。
現在ではアスベストの利用は禁止されています。
代替品としては室内断熱材としてロックウールが有名です。

ロックウールは別名「岩綿」と呼ばれイメージは悪くなりますが全くの別のものなので発がん性はないとされています。
ほかにも、アスベスト含有製品の中でスレートもありますが、この代替品も現在はアスベストが含まれていない製品になっています。

解体の際の注意点の解説

解体の際はどのような注意点が必要でしょうか。
前途でもお伝えしましたがアスベストは大変危険な物質です。
この章では解体をするための一連の流れと注意点について解説するので参考にしてください。

解体の際には事前調査が必要!報告制度も定められている

現在法律において規模の大小にかかわらず解体や修繕工事を行う際は工事開始前の事前調査が必要になっています。
事前調査なく工事を行うと罰則があるので注意が必要です。

この調査は解体業者が依頼するのが一般的で解体の見積もりに含まれているものになります。
危険な物質なので解体は専門の業者に頼むようにしましょう。

事前調査ができるのは一部の専門知識がある方のみ

通常建物の解体や修繕の工事の際は建物の大きさや請負金額にかかわらずアスベスト使用の有無の事前調査を行う義務があります。
事前調査ができるのは建築物石綿含有建材調査者または日本アスベスト診断協会の登録者のみです。

アスベストの資格はいくつかありますが事前調査をできるのは上記二つの資格の保有者のみになっています。
正確な診断や分析、処理などアスベスト携わるすべての知識が必要になっており、実務経験があると取得しやすいでしょう。

無資格の方の事前調査は出来ないので注意が必要です。

廃棄も専門の業者でないとできない

石綿含有物の処分は一般の方が処分をしたくても廃棄物として引き受けてくれる所も少ないです。
専門的な認可を受けた業者のみが処理をできるので、許可されている業者を探す必要があります。

自宅で焼却処分するのは大変危険です。
燃やすと繊維が広範囲に渡り飛散します。
この繊維を吸うと肺にさまざまな病気のリスクや発がん性が確認されているので絶対にやめましょう。

廃棄物の中でも特別管理廃棄物と区分されているので間違った廃棄方法をすると廃棄物処理法違反に該当するため注意しましょう。

アスベストの解体の相場

石綿含有物の解体の相場は一般的に高めに設定されています。
含まれているアスベストの処分費用が高額なためです。

アスベストの解体面積 解体費用
300㎡以下 3万円/㎡~
300~1000㎡以下 2万円/㎡~
1000㎡以上 1万5000円/㎡~

あくまで相場目安になっているので建築物の構造やそのほかの要因によって価格は変わってきます。

吹付のものは補助金もある

吹き付けとはアスベストとセメント系の結合剤に水を加え練りあげたものを耐火被覆材や防音・建築物に使用する方法です。
石綿の危険性からこの使用方法は禁止となっています。

吹き付け施工がされている可能性がある建物に対して調査等の補助金があります。
また、吹付けの撤去の補助金などもあるので詳しくは地方自治体に問い合わせをしてください。

解体や除去以外の方法も

アスベスト含有建築物を処理をするときは解体や除去のほかにも飛散を防ぐ方法もあります。
解体や除去になると大掛かりな工事が必要になり費用もかかります。
紹介する方法については施工ができない場合もあるので専門業者に確認が必要です。

特殊な液体で飛ばないようにする

石綿含有の吹付け材の上から特殊な液体を吹きかけ飛散しないようにする方法があります。
アスベストは壊した時に飛び散りやすく大変危険です。
飛散しないようにする施工をすると安全を確保できます。

完全除去よりも工事期間は短く済み、費用も比較的安く抑えられるでしょう。

すべてを囲い飛散を防ぎかぶせる

アスベストの含まれている素材の上から別の素材を取り付けて塞ぎ込み飛散を防止する方法もあります。
この方法では上から貼り付けるので工事期間は短く済み、費用も安く抑えられる傾向にあります。

どちらの方法も結果的にアスベスト本体は残ってしまうので心配ですがどちらも認められている方法になるのでコストを抑えたい方はよいでしょう。

まとめ

本記事ではアスベストの特徴や危険性と解体の際の注意点の解説をしました。
アスベストを含む建築物の解体や処分を検討中の方は参考にしてください。
間違った取り扱いをすると自分だけではなくまわりの方にも重大な被害をもたらしかねません。

法律で決まっている特別管理廃棄物になっているので処分の際は専門業者に依頼をしましょう。

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