お役立ちコラム
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そもそもスケルトン解体って何?長所・短所や費用相場も解説!
2022年09月28日お役立ちコラム
本記事を読んでいる方の中で、自分が所有しているマンションやアパートのスケルトン解体を検討している方も多いでしょう。
そこで今回は、スケルトン解体の長所と短所、費用相場を解説します。
スケルトン解体を検討している物件の大家さんは、ぜひご覧ください。
【概要】そもそもスケルトン解体って何?
スケルトン解体とは、建物の構造部分を残した解体工事です。
この工事を実施すれば、配線や配管、天井部分などを撤去して、骨組みや構造部分のみが残ります。
解体業者によって認識している定義が異なっているため、認識のすり合わせを兼ねて工事の流れや工事範囲を事前に説明してくれる業者がほとんどです。
アパートやマンションの大家さんや入居者が検討できます。
また、特定の部屋のみの工事も可能です。
1部屋のみの施工を検討している方も、安心して解体業者へ依頼できます。
スケルトン解体の長所
ここでは、スケルトン解体の長所を3つ解説します。長所を事前に把握したうえで、実施の検討をしましょう。
価格が安い傾向にある
スケルトン解体は、すべて解体するわけではなく解体作業や日数を省略できるため、通常の解体工事よりも価格が安い傾向にあります。
場合によっては、坪単価で1万5,000円〜4万円、通常の解体が5万円〜8万円と2倍以上の価格の違いも珍しくありません。
ただ、工事を依頼する業者によって価格は大きく異なります。
さまざまな解体業者から見積もりを取ったうえで、業者を選びましょう。
建物の状況の確認や改善が可能
スケルトン解体をすれば、建物の構造部分の確認ができるため、腐食や劣化が進んでいた場合は、改善が可能です。
この工事をしなければ、建物の構造部分の悪化には中々気づけません。
建物を取り壊すわけではなく再度利用したいのであれば、これを機に建物の構造部分の補強をして安全性向上に努めてください。
新規で内装工事の実施が可能
新規で内装工事を検討している場合は、スケルトン解体が適しています。
この工事を行えば、壁や照明などの内装設備をすべて撤去しているため、新たな間取りや使用方法の導入ができます。
例えば、マンションの1階にコンビニや飲食店を導入するとよいかもしれません。
マンションの1階にコンビニや飲食店を導入すれば、その利便性から新たな入居者が応募してくる可能性もあるため、内装工事をするメリットは十分にあるでしょう。
スケルトン解体の短所
ここでは、スケルトン解体の短所を3つ解説します。この工事の長所と短所を参考にしたうえで、解体工事の検討をしてください。
外見上の変化が分からない
スケルトン解体では、外壁や建物の構造そのものを変化させられるわけではないため、外見上の変化はあまり期待できません。
そのため、マンションの共用部分や部屋の間取りなど外見上の変化を求めているのであれば、通常の解体工事を依頼するべきでしょう。
想定外の補修費用が発生するかも
スケルトン解体をした場合に想定外の補修費用が発生する可能性があるため、あらかじめ補修費用も備えておかなければいけません。
もし、スケルトン解体を実施して構造部分が腐敗や破損していた場合に修理しなければいけないからです。
解体を業者へ依頼する際は、あらかじめ想定外の補修費用が発生を考えたうえで注文しましょう。
構造部分は継続的に使用しなければいけない
スケルトン解体を依頼した場合は、建物の構造部分が腐敗していたとしても継続的に使用しなければいけません。
構造部分が腐敗していた場合に修繕して使用し続けたくないのであれば、通常の解体工事を依頼した方がよいでしょう。
また、構造部分の腐敗の浸食度によってはスケルトン解体で対処できない可能性もあります。
建物の構造自体に問題を抱えている場合は、スケルトン解体を依頼しない方がよいでしょう。
スケルトン解体の費用相場
スケルトン解体は、解体期間や建物の条件によって金額が大幅に異なるため、一概に金額として算出はできません。
スケルトン解体のマンション・アパートのおよその費用相場は、以下のとおりです。
● マンション:13,500円~40,000円(坪当たりの金額)
● アパート:13,000円~39,000円(坪当たりの金額)
アパートと比較してマンションの方が若干、スケルトン解体の費用が高い傾向にあります。しかし、アパートとマンションでの費用相場は大幅に差異があるわけではありません。
ここで解説しているスケルトン解体の費用相場はあくまで目安として捉え、実際に施工を受ける際には複数の業者から見積もりを受けたうえで決定してください。
まとめ
スケルトン解体を行えば、安く解体できたり、新規の内装工事が実施できたりするなどのメリットが得られます。
一方で、スケルトン解体には想定外の補修費用が発生する可能性や構造部分に劣化が見つかっても継続的に使用し続けなければならないなどのデメリットも事実です。
本記事を参考にして、スケルトン解体を実施するか否かの判断をしてくださいね。