お役立ちコラム
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内装解体工事とスケルトン解体工事の違いは?費用や注意点も紹介
2022年06月22日お役立ちコラム
建物やマンションの内部解体は、スケルトン工事もしくは内装解体工事を行う必要があります。
といっても、スケルトン解体工事というのは聞き慣れない言葉かもしれませんし、内装解体工事と何が違うのか分からない方もいるかもしれません。
ここでは、内装の解体を検討されている方に向けて、これらの工事について詳しく解説していきます。
内装の解体工事には種類がある
内装の解体工事には、スケルトン解体と内装解体という二種類の工法があり、解体する範囲が異なります。
まずは、それぞれの工事がどのようなものなのかを解説します。
スケルトン解体とは
スケルトン解体というのは、柱や梁など構造体だけを残し、それ以外の内装は全て解体する工事になります。
スケルトンは骨組みという意味なので、名前の通り柱や梁、床など骨組みだけの状態にします。
また、電気の配線や水道配管なども撤去するため、全く何もない状態になるのがこの工事の特徴です。
テナントやマンションなどでこの工事を行った場合、コンクリートの打ちっぱなし状態になるというと分かりやすいかもしれません。
ちなみに、スケルトン解体には原状回復という工事と、内装などを全て取り除く工事の二種類があります。
内装解体工事とは
内装解体工事というのは、内部の造作だけを解体する工事です。
例えば、飲食店であれば設置されている調理設備などは撤去をして、壁や天井の下地はそのまま残すというのがスケルトン解体との一番の違いです。
そのため、部分的であっても壁や天井を解体する場合は、スケルトン解体に変更しなければなりません。
費用に関しては、解体や撤去が少ない内装解体の方が安いので、解体の必要性に応じて工事の種類を選びましょう。
スケルトン解体のメリットについて
スケルトン解体は費用が高くなりますが、その代わり用途によってはメリットがあります。
・もともと設備がない状態にするので不具合などのトラブルがない
・間取りやレイアウト、デザインなどを自由に設計できる
・建物の現状を確認できる
・何もない状態なので損害賠償のトラブルリスクが低い
スケルトンはまっさらな状態になるので、次に入居する人の自由度が高く、トラブルのリスクもほとんどありません。
ただし、全ての設備や内装を揃えなければいけないので、初期費用が高くなるのがデメリットです。
内装解体のメリットについて
内装解体は工事費用が安いのがメリットですが、それ以外にもメリットがあるのでみていきましょう。
・作業が簡単
・天候に関係なく工事が進行する
・工期が短い
内装解体工事は、壁や天井、設備などはそのままにできるので、作業が簡単で工期が短いため早く解体したい方にはぴったりです。
ただし、配管や配線のトラブルのリスクや廃材は全て産業廃棄物として処理するためゴミ処理代が高いというデメリットもあります。
スケルトン解体の費用相場について
スケルトン解体の費用というのは、内装全てを取り除くので、撤去費用や廃材処分費用などがかかります。
また、構造や建物の種類によって作業の進めやすさも異なるので、同じ坪数であっても価格が変わってきます。
建物の種類 | 費用相場(坪単価) |
一般住宅 | 15,000~45,000円 |
アパート | 13,000~40,000円 |
マンション | 14,000~40,000円 |
店舗 | 11,000~42,000円 |
オフィス | 12,000~36,000円 |
相場に幅があるのは、「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」の構造が関係しているからです。
基本的に木造が一番安く、鉄筋コンクリート造が高くなるので、それを踏まえて費用を算出してみましょう。
内装解体の費用相場について
内装解体の場合は、配管や配線などの設備、壁や天井はそのままの状態なので、構造によって価格が大きく変わることはありません。
立地条件は費用に関係していますが、建物の用途もあまり費用に影響しないので、ここでは坪数ごとの費用相場を紹介します。
坪数 | 費用相場(坪単価) |
10坪未満 | 10,000円~ |
10坪台 | 7,000円~ |
20坪台 | 5,000円~ |
30坪台 | 8,000円~ |
内装解体の場合、坪数が少なすぎると作業がしづらいため、費用相場が高くなるようです。ちなみに、古いビルや頑丈な設備がある場合は費用幅が変動することは覚えておきましょう。
解体工事の注意点
ここでは、解体工事に関する注意点を紹介するので、契約前にチェックしておきましょう。
スケジュールに余裕を持たせる
引き渡しをしてもらいたい日まで余裕がないと、内容や見積りをしっかり確認できないことがあります。
内容を確認しないまま工事を始めてしまうと、思っていた内容と違ってなんてことになりかねません。
また、費用に関しても、言い値で契約することになる可能性もあるので、スケジュールには余裕を持たせましょう。
見積りは現地調査をしてもらう
最近は、ネット上で簡単に見積りが出せるサイトもありますが、解体工事というのは単に坪数や構造だけで見積れるものではありません。
現地を見てから見積もってもらわないと、結局見積りよりも高額な費用になってしまうことがあるので、必ず現地調査をしてもらいましょう。
解体工事はメリットを得られる工法を選ぼう
スケルトン解体にも内装解体にも、それぞれメリットがあります。
しかし、解体する要因によってはメリットが得られないこともあるので注意しましょう。
内装解体の方が安いからといって、こちらを選んだとしても、業態が違うテナントが入った場合、再度スケルトン解体をしなければならないこともあります。
安易に選んでしまうと、逆に費用がかさんでしまう可能性もあるため、内装解体やスケルトン解体をご検討の方は、一度株式会社松ダイナミックにご相談ください。